院長の小泉正樹です
最近 術後に目が閉じれないという方が多く来ます。
目が閉じれない原因は?
①挙筋の前転のしすぎ
②皮膚の取りすぎ
のいずれかです。
いずれも目が閉じれないので、ドライアイになると考えがちです
違うのですか????? って声が聞こえてきますが
一概にドライアイになるとは言えません。
日中は強く瞬きをすれば、角膜表面に涙の膜をコーティングすることは可能ですし
夜間は、おそらくベル現象で、角膜が露出することはないことが多いです
ベル現象とは、目を閉じると黒目、いわゆる角膜が上に動く現象です。
もともと薄目をあいて寝ている方の寝顔を見ると、黒目が出ていることはなく
白目を剥いているのではないでしょうか?黒目が出なければ乾燥感はありません。
で、目が閉じれない人たちの主な症状は
涙がでて、目じりから流れすぎて困る
そのせいか目の不快感がひどいというものが圧倒的に多いです。
ドライアイどころか涙が出すぎることになります
なぜか??? WHY????
上まぶたと下まぶたが接することで、下まぶたにたまった涙(メニスカスという)を鼻に押し出して
涙を鼻に流すようにします。
涙は鼻に流れていきます。
下まぶたを「アッカンベー」にして鼻に近い部位をよく見ると、小さい穴が開いているのがわかります
これが涙点(るいてん)で、この小さい穴を通って涙は鼻に流れていきます
目が閉じれないと下まぶたにたまった涙をこの穴に誘導できなくなり
その結果、あふれた涙が目じりから流れ出します
修正の患者さんを診察するときに、患者さんがハンカチやティッシュをもって
頻繁に目尻を吹いているようでしたら閉瞼困難症になっている可能性が大きいです。
目が閉じれないからドライアイ と簡単に考えないことです。
ちょっとした閉瞼困難症は、本人が気が付かずに日常生活に悪影響を及ぼさないものも多いです。
目が開きすぎでも、本人が充血がない、痛くない、涙が多くなければ
経過見て大丈夫です。
すぐに手術を勧められるままに受ける前に、いったん眼科医か
こういうことを知っている形成外科医を受診することをお勧めします。
よくこんな状態は大変、失明しかねない 視力が落ちてしまう
などと不安をあおって無理な手術を勧める医師がいるので要注意です
無知なるがゆえの大罪です。
勧められるままに手術することは、修正なのでよく考えることが大切です
日常生活に不自由があるかどうか?
特に過矯正の修正は、よーく考えてから修正手術を受けましょう。
こいずみ形成クリニック 小泉正樹
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